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タイトル

 

 

 

“口唇の荒れた女”

 

 

”ネクタイの悪魔”

 

 

”最後の煙草に火をつけて”

 

 

”光の葡萄”

 

 

”砂と蜂蜜”

 

 

”星が出ているとも知らずに”

 

 

”ア・テイスト・オブ・ブラッド”

 

 

 

 

BRAVE SONG として過去に行ったイベントのタイトルです。

 

 

2016年8月21日(日)鎌倉カフェゴーティーで、

ソードフィッシュとして初めてのイベントを行います。

詳細は近日公開。

夏の終わりの一日を、皆さんと楽しく過ごせたらと思っています。

 

 

どんなタイトルになりますかね。

がんばろう。

 

 

 

 

| JOURNAL | 02:02 | - | - | pookmark |
田島昭宇原画展開催記念 カフェソードフィッシュ コラボアイテムについて

 

 

 

多重人格探偵サイコ』完結&画業30周年記念

田島昭宇原画展『HUMAN 1/2 BABY DAYS』

at SPACE CAIMAN

 

 

 

 

 

田島昭宇さんの原画展、いよいよ本日から始まりました、

カフェソードフィッシュでは ZVON COFFEEとDANY McBAIN で、

コラボアイテムをつくらせていただきました。

 

 

田島昭宇×DANY McBAIN

 

 

 

上の画像のT-SHIRTS -MARIA-の他、

もう一型、T-SHIRTS -BEAR HEAD-

刺繍入りニットキャップをつくりました。

 

 

 

ZVON COFFEE ではオリジナルブレンドを描き下ろしのイラスト入りラベルで。

会場限定ラベルが2ヴァージョン、通販限定ラベルが2ヴァージョンの

計4種類です。

 

 

 

上記商品、会場では既に販売中。

うちのONLINE STOREではまだ商品画像などが間に合っておらず、

今週末からオーダー受付開始予定です。

 

 

 

ソードフィッシュONLINE STORE

 

 

 

 

それから今回はまた新しい出会いがありました。

シルバーブランド BIGBLACKMARIA さんとのトリプルネームで、リングとネックレスも作製。

当ONLINE 限定、受注生産商品となります。

 

 

 

これがもう、とてつもなく素晴しい作品になりました!

自分も参加していながら、最終サンプルを手にしたときに感動してしまったくらい。

 

 

 

RING -BEAR HEAD- & RING -BRAIN-

 

デザイン・原案/田島昭宇

企画/DANY McBAIN

作製/BIGBLACKMARIA

 

 

 

写真だけでも伝わるかと思いますが、パーツ構成がとても細かく、

さらにシルバーと真鍮という、収縮率が違う異素材をくみ上げること事態が難しいにも関わらず、

-BEAR HEAD- の方の耳のピアス。これは実際に開けた穴に別パーツのリングを装着しています。3つも。

そして顔のパーツは正面やアゴ部分を含めて、実際に銀線で縫ってあるのです!

 

 

 

右脳、左脳、その大脳、小脳、4パーツをこれまたシルバーと真鍮のコンビで仕上げ、

しわの中にイニシャルを潜ませた -BRAIN- とともに、

実物はこの写真の100倍かっこいいです。

是非、原画展会場でサンプルをご覧ください。

 

 

 

 

まだ世に出たばかりではありますが、感謝の気持ちをここに記します。

 

 

 

原画展や画集の作業でとんでもない忙しさのなか、

世界でオンリーワンの猟奇カワイイデザインを描き下してくれた田島さん。

 

 

 

非常にタイトな作製期間内に、驚くほどハイクオリティな仕上がりにまで持っていってくれた、

BIGBLACKMARIAさんの高い技術と大人の遊び心。

BIGBLACKMARIAはトム・ウェイツの曲名から、ソードフィッシュはアルバム名からつけたという共通性についても。

 

 

 

また、ご自分の打ち合わせの時間が奪われてしまうにも関わらず、

田島さんとのやり取りを朝昼晩にわたってサポートしていただいたワニマガジン社のFさんの忍耐力。

作品を絶賛いただいた同社社長のYさん、そして社員の皆さん。

 

 

 

アクセサリーは当オンライン限定商品であるにも関わらず、

サンプル展示をさせていただいている原画展会場、SPACE CIMAN の皆さん。

 

 

 

 

さらに、コラボレーション全体のことについて。

 

 

 

そもそも田島さんにお引き合せいただいた浅田弘幸さんの叱咤激励に。

 

 

 

体調を崩しながらも、予定アイテムを初日に間に合わせた、

ともにダニーをやっているビトウくんの情熱に。

 

 

 

グラフィックやデータでのやり取りをサポートしてくれた、

Judy On The Roof.のデザイナーTさんの、夕凪のような心に。

 

 

 

ZVON COFFE の後見人Y氏の、田島さんへのリスペクトと、いたらない私に対する寛容さに。

 

 

 

今回、ともにコラボ作品を並べさせてもらうことになった、

RUDE GALLERY の 心やさしき友人、Sくんとの再会に。

 

 

 

そして今回の企画でお世話になった皆さん、これから作品をご覧いただくすべての方に。

 


 

心より御礼申し上げます。

 

 

 

BRAVE SONG / カフェソードフィッシュ 大塚

 

 

 

 

 

| NEWS | 15:40 | - | - | pookmark |
ZVON COFFEE

 

 

 

 

ZVON COFFEE

 

世界で約5%しか流通していない最高品質のスペシャルティコーヒー。

ご注文ごとに最適の焙煎を施してお届けしています。

 

 

実はすごいのです。ジヴォン。

 

 

Who is drinking ZVON?

 

 

 

 

| JOURNAL | 12:35 | - | - | pookmark |
旅人たち

 

 

 

郵便受けをのぞくと、今日もアニーからの手紙が届いていた。

夫あての手紙と一緒に家に持ち帰り、封を開けて、三つに折られた便せんを開いた。

中にはうすい紫の小さな押し花がはさんであった。

彼女はまた私の知らない街を訪れているらしい。

 

 

 

学生時代からの親友、アニーからの手紙を、私はこの数年間ずっと楽しみにしていた。

生まれ育ったこの街から出たことのない私は、主婦としての変わらない毎日を過ごしながら、度々届くアニーの手紙を読むことで、彼女と一緒の旅を夢想していた。

 

 

 

 

 丘一面に咲き誇っている菜の花。

 

 

 霧のような雨が降りそそぐ古都の城。

 

 

 羊をつれて歩く子供たち。

 

 

 どこよりも月が近くに見える峠。

 

 

 裏路地で見つけたお店のスパイシーなスープ。

 

 

 草原を横断する長い貨物列車。

 

 

 雪に隠された切ない恋。

 

 

 大聖堂の天井までを埋め尽くす、色とりどりのステンドグラス。

 

 

 

 

まだ見ぬ街への期待に胸を踊らせ、興奮気味のアニーのとなりを、私は微笑みながら共に歩く。

見上げた空は、果てなく広がっていく。

 

 

 

 

 

 

玄関先から夫と子供たちが帰ってくる声がして、私は旅のドアそっと閉めた。

 

 

 

子供たちの泥のついた服を脱がして洗濯かごに入れ、

はしゃぎ声の上からあたたかなシャワーをかける。

夫が子供たちの体を拭いてくれている間に、着替えの清潔なシャツと靴下を棚に置き、シチューの鍋に火をいれる。

 

 

 

家族そろってテーブルを囲んでの夕食。

子供たちは捕まえ損なったリスの話を聞かせてくれ、

私はその間もスプーンにニンジンを乗せて、彼らの口に運ぶ。

夫は日に一杯だけのビールを、心ゆくまで楽しんでいる。

 

 

 

子供たちが寝静まったあと、夫と、日々の生活で気になっていることや、うまくいかないことを語り合う。

たまに声を荒げたりもするが、ふたりは必ず笑顔でおやすみを言う。

次の日の朝、また笑顔でおはようを言うために。

 

 

 

 

 

 

迎えのバスが来て子供たちは学校へ行き、夫も仕事に出かけた。

私は朝食の後片付けを済ませ、洗いあがった洗濯ものを抱えて庭に出た。

 

 

 

裏返ったシャツの袖を引っ張り出しながら、ふと家の外を眺めると、

我が家の郵便受けの前にふたりの母子が立っていた。

長い髪を後ろで結んだ母親が、小さな娘の手を握っている。

 

 

 

アニーだった。

彼女はまた手紙を届けてくれたようだ。

そしてそれには、昨日の旅の続きが書かれている。

 

 

 

私はアニーに手を振った。

彼女も私に手を振った。

娘に腕を引っ張られたアニーは笑いながら、そのまま家の前を通り過ぎて行った。

シングルマザーの彼女は、これから娘をあずけて仕事へ行くところだ。

 

 

 

私たちは母としての人生を歩みながら、同時に旅の空の下を歩いている。

それはなんと贅沢なことだろう。

 

 

 

でもね、アニー。子供たちの手が離れたら、いつか本当の旅行に行きましょうね。

それまで私たち、がんばらなくちゃ。

 

 

 

私は真っ白になったシャツを、パン、と伸ばし、

彼女と私が歩く青い空にかざした。

 

 

 

 

 

| ショート・ストーリーズ | 04:17 | - | - | pookmark |
浴槽

 

 

 

昨日、本を読んだの。

女は、くわえ煙草でそう言った。

 

 

 

 

本の中で男が言うの。

この世のすべては実体のないもの、

イリュージョンなんだって。

 

 

 

 

パイプ仕立てのベッドの上、

壁を背にしてヒザを抱えている彼女の足元には、

白い陶器の灰皿があり、それは底が見えないほどの吸い殻で満たされている。

 

 

 

 

女は、火を点けて間もない長い煙草を揉み消し、

すぐにまた新しい煙草に火を点ける。

 

 

 

 

傍らのストーブには、かけられて間もない薬缶がある。

フタの下の水面は穏やかで、まだ、わずかほどの泡立ちもない。

 

 

 

 

彼女は宙を見つめたまま、無表情で話し続ける。

 

 

 

 

貴方というイメージは、貴方が望んだ形で現れ、

私と言うイメージは、私の望んだ形で現れる。

 

 

 

 

今まで起こったことのすべては、良い結果であれ、悪い結果であれ、

貴方や私自身の、そのイメージによって生み出されたものなんだって。

 

 

 

 

だとしたら、私たちって相当、

ネガティブだわ。

 

 

 

 

女は笑う。

 

 

 

 

 

薬缶の口からかすかな煙が立ち昇る。フタの内側は徐々に水滴がつき始める。

 

 

 

 

こうやって話しているこの会話も本当は、

どこかの誰かのイメージの中なのかも知れないわね。

 

 

 

 

いっそ、そうだといいのだけど。

 

 

 

 

 

女は黙る。煙草を消す。そして、また火を点ける。

 

 

 

 

 

漂う紫煙。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女が何かに気づく。

 

 

 

 

時計を見ると、針が5を指している。

 

 

 

 

貴方、もう時間— 

 

 

 

 

女は振り向く。

しかし、そこに、語りかけていたはずの体温はない。

さっき彼女自身が締めたドアだけが、そこにある。

 

 

 

 

女はうつむく。

 

 

 

 

薬缶がごぼごぼと激しい音を立てている。

フタを押し上げ、隙間から噴きこぼれた蒸気が、一瞬にして天に還っていく。

 

 

 

 

煙草を消す。

 

 

 

 

ベッドから立つ。こぼれる灰。汚れるシーツ。

 

 

 

 

ストーブから薬缶を降ろす。音が止む。

 

 

 

 

窓に近づく。

水滴で張り付いたカーテンを開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外は、湖。

輪郭も色彩もあいまいな風景。

 

 

 

 

彼女の視線の先、遥か向こうの穏やかな水面に、

何かが引っかかったように浮き沈みしている。

不自然で、小さな黒い影。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閉じられたカーテン。

ベッドでヒザを抱える女。

 

 

 

 

壁の向こうから、

かすかに、浴槽に水が張られる音が聞こえる。

 

 

 

 

女はライターを探し、煙草をくわえ、火を点けようとして、

 

 

 

 

 

やめた。

 

 

 

 

 

 

 

| ショート・ストーリーズ | 03:44 | - | - | pookmark |
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