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星砂挽歌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣装協力

SALABA

BIGBLACKMARIA

IYAO

 


 

 

 

 

【星のストール】浅田弘幸 × ジュディオンザルーフ

  ※オーダー締切 2018年1月22日(月)昼1時

 

 

 

 

 

 

【RING ラ・ムー】Lalico Lucy(by BIGBLACKMARIA)

  真鍮 × オッドアイ(エメラルド、ブルートパーズ)

 

 

 

 

 

 

 

【ハンドメイドブローチ】IYAO

  ※近日発売商品

 

 

 

 

 

【ハット】【ロングカーディガン】SALABA

  ※既発商品(共に完売)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 徘徊 | 09:27 | - | - | pookmark |
ブラッディエプロンの休日

 

 

 

木枯らしに吹かれて。

 

 

 

 

焼きたてのパンは人を幸せにするらしい。

 

 

 

 

ゴシゴシ。

 

 

 

 

あら、素敵なマグカップですね。

 

 

 

 

生のハム。略して、生ハム。

 

 

 

 

こうして、

 

 

 

 

こうだ!

 

 

 

 

火がつくかなーと思って。

 

 

 

 

セロリはお好きですか? あー、そうですか。

 

 

 

 

コーヒーと生ハムってどうなのか。

 

 

 

 

エプロンと合わせたらよさげかなーと、

近所のリサイクルショップで買ってきたハット。2,000円。

 

 

 

 

このリング、かっこいいを通り越して吐きそう。

 

 

 

 

反逆の人。

 

 

 

 

40近くになるまで包丁なんか持ったことなかった。

本当に人生はわからない。わからないが、

笑えているなら、それでいい。

 

 

 

 

おしまい。
 

 

 

 

 

 

Starring

 

BIGBLACKMARIA 青山正隆

CAFE SWORDFISH 大塚茂之

 

 

 

 

 

 

【ナツのブラッディエプロン】

 

上條淳士 2017年最後の原画展 開催記念コラボレーション

ただいま通販オーダー受付中。

 

 

お申し込みはソードフィッシュONLINE まで!

オーダー締切 2017年12月21日(木)昼1時。

 

 

 

 

 

 

 

Let's party!

 

 

 

 

 

| 徘徊 | 00:34 | - | - | pookmark |
対談 浅田弘幸×大森暁生トークライブ at D.B.Factory

 

 

 

 

去る2017年5月4日にカフェソードフィッシュが開催した、

漫画家・浅田弘幸さんと、彫刻家・大森暁生さんのトークイベントの模様、

全10回をまとめました。

ぜひご覧ください。

 

 

 

 第1回 黒い壁の中へようこそ(5/17 UP)

 第2回 義眼神父と火の頭蓋(5/22 UP)

 第3回 コラボレーションはトレードマークで(5/26 UP)

 第4回 アシスタント制と工房制(6/4 UP)

 第5回 やりたくない仕事はありますか?(6/6 UP)

 第6回 うみんちゅ君(6/7 UP)

 第7回 まんが道とはぐれ刑事純情派(6/10 UP)

 第8回 上村一夫さん(6/20 UP)

 第9回 浅田さんと大森さんに訊いてみたいこと(6/20 UP)

第10回 少し先の未来(6/20 UP)

 

 

 

 

 

| 対談 浅田弘幸×大森暁生 | 18:46 | - | - | pookmark |
対談 浅田弘幸×大森暁生(10)

 

 

 

浅田弘幸×大森暁生トークライブ at D.B.Factory

花の咲く場所 -Flowers Always Bloom Somewhere-

 

 

 

 

 

 

 

去る2017年5月4日に開催した、

漫画家・浅田弘幸さんと、彫刻家・大森暁生さんのトークイベント。
人生の転機についてや、仕事に対しての向かい方など、いろんな経験をシェアしてくださったお二人の対談リポートも、いよいよ最終回となりました。

 


当日の司会として、また、このリポートの筆者として参加した私も、お二人の話の中から沢山のヒントをいただきました。
皆さんはどう感じられたでしょうか?

 

 

浅田さん、大森さん、
D.B.Factoryのスタッフの皆さん、
そして、足を運んでいただいた観覧者の皆さん、ありがとうございました。

また次の機会があることを願いつつ、最後はそれぞれのこれからについてのお話です。

 

 

司会・テキスト 大塚茂之(Cafe Swordfish)

写真 縣 ケンジ/ AGATA Kenji ※記事中、表記のないものすべて

 

 

※6/23追記:文中、讃岐国分寺さんのお名前が間違っておりました。

 申し訳ございませんでした。お詫びして訂正いたします。

 

 

 

 

 

 

 

第10回 少し先の未来

 

 

 

 

 

【司会】
浅田さんに伺いますが、お子さんが生まれて変わったことはありますか?

 

 

 

 


【浅田】
そうですねえ。自分の人生なんだから、自分が主役なのは当たり前じゃないですか。
これがねえ、子供が生まれると、ちょっとずつ主役の座を奪われるんです。

 

 

 

 

 

【客席】
(笑)

 

 

 

 

【浅田】
あれ? 気がつくと俺、脇役じゃねえか?って(笑)
主人公が交代してるんですよ。

最初それに馴染めなくて。

 


自分もまだ『テガミバチ』を連載してますから、アシスタント君たちもいて、そこで自分の表現を形にしているわけじゃないですか。主人公として先頭に立ってるわけです。
でもリビングに戻ると、完全に使いっ走り(笑)

 

 

まあ、そういう中で、だんだんとこう考え方も変わってきてですね。
脇役のキャラの方がかっこよくないか?と思い始めて。

 

 

 

 


【客席】
ああー。

 

 

 

 


【浅田】
主役より脇役の方が好きだったりするじゃないですか。
だから、いい感じの脇役になってやろうという考え方に変わってきましたね。
もう完全に主役は取られちゃいました。

 

 

 

 


【司会】
お子さんのキャラ、主人公っぽいですもんね。

 

 

 

 


【浅田】
主人公っぽいですねー。

この間、台湾にサイン会に行ったんですけど、子供がサイン書いてチヤホヤされてました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

□ □ □ □ □ □

 

 

【司会】
さて、そろそろ時間となりました。

浅田さん。昨年『テガミバチ』を完結なさって、それを記念した原画展も行われて大盛況だったわけですけども。

 

 

 


【浅田】
ありがとうございます。

 

 

 

 


【司会】
ファンの皆さんが今一番知りたいことだと思うんですが、今後のご予定は?

 

 

 

 

 

【浅田】
いくつかやっていることはあるんですが、今はまだ公表できない仕事ばっかりなんです。
アニメーションに関わったりもしてるんですが、それも先の長い話で。

並行して、もちろん自分の作品、ネームを描いてます。

 

 

 

 

 

【司会】
おお。

 

 

 

 

 

【浅田】
何個か絵本のアイデアもあるんで、それも少しずつ形にしていこうかと。
あそこに(会場内に設置された浅田さんのデスクを再現したブース)万年筆でざっくり描いたコンテみたいなものがあると思うんですけど、それは絵本のほんのちょっと、さわりです。

まだ分かりませんが、今までに比べると、もう少しパーソナルなものも描きたいなと思いながら、進めてます。
編集者さんはもちろん作品を売るという立場で意見を言ってくるので、今そことちょっと戦いながら作ってます。

 

 

 

 


【司会】
なるほど、今は戦われているんですね。

 

 

 

 


【浅田】
戦いですね。新しいものを作るときはいつだってそうなんですけど。………がんばろう。

 

 

 

 

 

【司会】
楽しみにしております。
大森さんの今後のご予定は?

 

 

 

 

 

【大森】
展覧会は、何十点も出店するような大きな個展から、数点だけ出品するようなものまで年中やってますので、もしご興味があればHPなど見ていただけたら嬉しいです。

 

 

大きな仕事としては、香川県にある讃岐国分寺さんという名刹(名高いお寺)があるんですけれども、そこの大日如来坐像の注文を受けてまして。

 

 

 

 


【司会】
仏像ということですか?

 

 

 

 

 

【大森】
はい。当時、空海の定義を全部盛り込んだ大日如来の像というのが今から1200年前にあったらしいんですけども、その京都にあったものが消失して以降、600年間、完全なものがなかったらしいんですね。先方様よりそれを作りましょうというお話をいただきまして、今制作を進めております。

 

 

 

 

 

【客席】
おおー。

 

 

 

 

 

【大森】
と言っても、当時あったものを単に復元するわけではなくて。
復元しようにも写真が残っているわけではないんで、どう表現するかは一任いただいているんですけども。
この仕事は2年くらい前から始めているんですが、もうあと2年くらいはかかるんじゃないかなと思っています。時々、途中経過をテレビで流してもらったりもしているんですけど、何かの形でいずれ皆さんにも見てもらえたら嬉しいです。

 


それから、もう少し先のことで言いますと、これは悪い意味じゃないんですが、展覧会というのは自分を知ってもらうためのプレゼンの場所だと思っていまして、それが結果として自分を必要としてくれる人や場所や仕事に繋がってゆく。けれど展覧会の仕事ばかりこなしていると、展覧会がゴールになってしまったり、または展覧会のために自分の中から無理矢理作品を湧き出させるようになって、それはもしかしたら本末転倒なんじゃないかという気がしているんですね。今後は展覧会を仕事のベースとしないやり方にしていけないかなと考えていて。
今46歳なんですけど、50歳になるまでに、少しずつそうなっていければいいかなと思っています。

 

 

 

 

 

【司会】
本日はありがとうございました。

最後に一言いただけますか。

 

 

 

 

 

【浅田】
今後も絵を描いて、漫画を描いて、それをみんなに観てもらえたら幸せです。
今日はありがとうございました。

 

 

 

 

 

【大森】
彫刻家の工房という、なかなか入る機会がない場所を楽しんでもらえたらと思っていたんですが、いかがだったでしょうか?
これをきっかけに彫刻とか美術に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
今日はどうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□ □ □ □ □ □

 


こうして対談は終了しましたが、天窓から見える空が暗くなるまで、その後もお二人は物販をご利用の方にプレゼントしたイラストシートにサインを入れてくださいました。

 

 

 

 

 

テーブルに並んで座られた姿は、さながら婚約会見。

 

 

 

 

こんなポーズも(笑)

 

 

みんなに楽しんでもらいたいというお二人のお気持ちが、最後まで伝わってくる一コマでした。(了)

 

 

 

 

 

 

目次

 

 第1回 黒い壁の中へようこそ(5/17 UP)

 第2回 義眼神父と火の頭蓋(5/22 UP)

 第3回 コラボレーションはトレードマークで(5/26 UP)

 第4回 アシスタント制と工房制(6/4 UP)

 第5回 やりたくない仕事はありますか?(6/6 UP)

 第6回 うみんちゅ君(6/7 UP)

 第7回 まんが道とはぐれ刑事純情派(6/10 UP)

 第8回 上村一夫さん(6/20 UP)

 第9回 浅田さんと大森さんに訊いてみたいこと(6/20 UP)

第10回 少し先の未来(6/20 UP)

 

全10回を公開しました。

 

 

 

 

 

 

浅田弘幸×大森暁生×Cafe Swordfish

スペシャルコラボアイテムのご注文はこちら

 

延長後のオーダー締切は

6月25日(日)夜10時まで

とさせていただきます。

よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅田弘幸 / HIROYUKI ASADA
漫画家。1968年神奈川県横浜市生まれ、鎌倉市在住。1986年に集英社月刊少年ジャンプでデビュー。
代表作に「眠兎」「蓮華」「I’ll」「テガミバチ」。アニメのキャラクター原案や、イラストレーターとしても活動中。
筋肉少女帯のCDジャケットや宮沢賢治作品、中原中也詩集の表紙など手掛けている。

https://twitter.com/asadercover

 

 

 

                                   Photo by Nojyo

 

 

大森暁生 / AKIO OHMORI

東京都出身 愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。
彫刻家 籔内佐斗司氏のアシスタントを経て独立。氏

国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館等での個展や展示に加え、
多くのファッションブランドとのコラボレーションなど幅広く作品を発表。
フォトエッセイ+作品集「PLEASE DO DISTURB」(芸術新聞社)、
大森暁生作品集「月痕 つきあと」(マリア書房)を刊行。

akioohmori.com

 

 

 

      

                                ©️HIROYUKI ASADA, Cafe Swordfish

 

 

カフェソードフィッシュ / Cafe Swordfish
とある街の5街建てビルの屋上にあるという架空のカフェ、ソードフィッシュ。
その物語をモチーフに、様々なジャンルのクリエイターが創作活動を行う、コンテンツサイト&オンラインストア。

cafeswordfish.com

 

 

 

 

| 対談 浅田弘幸×大森暁生 | 15:37 | - | - | pookmark |
対談 浅田弘幸×大森暁生(9)

 

 

 

 

 

浅田弘幸×大森暁生トークライブ at D.B.Factory

花の咲く場所 -Flowers Always Bloom Somewhere-

 

 

 

 

 

去る2017年5月4日に開催した、

漫画家・浅田弘幸さんと、彫刻家・大森暁生さんのトークイベントの模様を

全10回にわたってリポートします。

 

 

司会・テキスト 大塚茂之(Cafe Swordfish)

写真 縣 ケンジ/ AGATA Kenji ※記事中、表記のないものすべて

 

 

 

 

 

 

 

第9回 浅田さんと大森さんに訊いてみたいこと

 

 

 

 

 

イベントも終盤となったところで、せっかくなのでご来場のお客様からも質問をいただきました。
質疑応答のお時間です。

 

 

 

 

 

 

□ □ □ □ □ □

 

 

質問1

 

浅田さんへ。
先ほど家族がいると好きな車が持てないと仰ってましたが、好きに買えるとしたら何を買いますか?

 

 

 

 


【浅田】
何買おうかなあ(笑)いっぱいありすぎて。

そうですね、今だったらセリカ1600GTが欲しいかな。ブルーのやつ。
セリカはうちの爺さんが乗ってたんです。

 

 

 

 

 

【司会】
大森さんはもう乗りたい車に乗ってますもんね。

 

 

 

 

 

【大森】
いや、でも一日に一回、寝る前にネットで車のページを見るんですけど。

 

 

 

 


【司会】
あ、見るのは見るんですね(笑)

 

 

 

 

 

【大森】
どう絞っても、この先、欲しい車が8台以上あって。

 

 

 

 

 

【客席】

(笑)

 

 

 

 

 

【司会】
まあまあ、ありますね(笑)
1年おきに乗り換えても8年かかりますよ。

 

 

 

 

 

【浅田】
それじゃあ、これから結婚は……ねえ?

 

 

 

 


【大森】
そうなんですよねえ。それを理解してくれる人って考えたら難しいですよねえ。
あれなんですよ、一番最初はサニー乗ってたんですよ。

 

 

 

 


【浅田】
おお、いいですね。

 

 

 

 


【大森】
サニー乗って、ジェミニ乗って、◯◯◯◯……(以下、遍歴が語られる)
あのー、無視してください(笑)

若い時は、変わった車に乗って行くと覚えてもらえるっていうのを、随分利用させてもらいました。
もちろん好きで乗ってるんですけど。

 

 

 

 


【浅田】
僕ね、初連載を取った時にバイクに乗ってたんですけど、編集長にバイクはもうやめろって言われたんですよ。
もし骨折でもしたら、雑誌に穴が開くから。
ダメだって、すっごい言われたんですけど、普通に乗ってました(笑)

 

 

 

 

 

【客席】

(笑)

 

 

 

 


【大森】
僕もバイクは乗りたかったんですけど怖くて。友達がトラックに突っ込んで両手を骨折したんです。
そうそうそう、思い出した。学生の時に、スノーボードが日本に入ってきたんですよ。

 

 

 

 

 

【浅田】
シャレてますね(笑)

 

 

 

 

 

【客席】

(笑)

 

 

 

 

 

【大森】
いやいやいや(笑)

で、スキーはうまくなくて行くのに気が引けてたんですけど、まだ入ってきたばかりのスノーボードなら下手くそでもいいだろうと思って、友達3グループぐらいに声をかけて、みんなで行くことにしたんです。
その旅行に行くちょうど直前に、籔内 佐斗司先生のところで「明日から来ないか」と言われたんです。
それで悩んでですね(笑)

 

 

 

 

 

【司会】
スノーボード行こうか、先生のアシスタントに行こうか(笑)

 

 

 

 

 

【客席】

(笑)

 

 

 

 

 

【大森】
自分が誘ったのに「ごめん、俺、人生を取る」って言ってキャンセルして、みんなに顰蹙を買いました(笑)
それからスノーボードは一回もやったことがないです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

□ □ □ □ □ □

 

 

質問2

 

作品を作るにあたって普段からアンテナをはっていることはありますか?
また、自分の中の「こういうもの」を表現したいということがあれば教えてください。

 

 

 

 


【大森】
木彫の一点ものが、300〜400点。エディション限定ものを含めると1500点くらいあるんですが、
彫刻の仕事を始めた当初からこの全てが自分の中にあったわけもなく、自分から溢れ出てきたものというよりは、わらしべ長者のように、この仕事をしたらこの人と出会いました、この人と出会ったら一個ヒントをもらいました、それでこの作品ができましたと。その繰り返しがずっとつながって今日まで来ている感じです。

 


自分に才能があるとすれば、スポンジみたいに、会った人から少しずつ何かを吸収するというのは得意な気がしているんですね。オリジナル作品を作る人って全部を自分のオリジナルだって顔をしたがるんですけど、必ず何かに影響を受けているし、僕はそれでいいと思っています。それを踏まえて自分らしいものに落とし込んでいけばいいんじゃないかと思います。

 


作品を作っていれば満足ってさっき言いましたけど、作品を作って発表したことで起こる何かが好きなんだよね。まさかこの人と知り合うとは思わなかったとか。
「彫刻作りという生業を通して、日々が充実し、自分の自尊心が保て、そして人間関係が豊かになること」っていうのが自分の幸福論なんですけど。
アンテナをはるというより、大事にしているのは、作品を作ることで得られる出会いや、その人たちからの影響ですかね。

 

 

 

 

 

【浅田】

僕はですね、最近ようやく映画を見たりとか、漫画を読んだりとかを少しずつ始めました。

というのも、(テガミバチの)連載をしていた10年間は、外から入ってくるものをかなり遮断して暮らしていたんです。余計なものの影響を受けて大事な連載がブレてしまうといけないと思って、自分の中にあるものだけで作品を作るというやり方をずっとやっていた。

なので、今はリハビリ中みたいな感じです。なんか、テレビを観てちょっとおもしろいなあ、とか。要は10年間引きこもってたようなもんなんで。

 


僕が連載していた雑誌(ジャンプSQ)はゴールデンウィークスケジュールっていうのがありまして、3月から4月下旬はほぼ外に出れないっていう状態になるんです。一歩も外に出ないで3週間ぐらい過ごしたりするんですよ。
だから今年は、外に出てみれば桜が咲いているし、春ってあったかいんだなあって感じる。
なんかくしゃみが出るなあとか、目がかゆいぞ、なんだこれって(笑)
そういう隔離されたところから出てきて、新鮮な経験を今していてですね。これをまた色々結びつけて、自分の表現にしていきたいなあっていうふうに思ってます。

 


でもね、なかなか漫画読むのって大変ですね。
今、いっぱいあるじゃないですか。
こんなにいっぱい漫画がある中からセレクトして読んでるって皆さんすごいなあと思って。
逆にこっちがアンテナのはり方を教えて欲しいくらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□ □ □ □ □ □

 

 

質問3

 

作品の完成地点はどうやって決めていますか?

 

 

 

 

 

【浅田】

基本的には締切日です。
完成してなくても、そこで完成っていう。

 


完成って、うーん、難しいな。今見てもちょっと直したいなってところはたくさんありますし。
締切日にいったん原稿を渡してしまうんですけど、そうすると、単行本で直すってなっても、以前のテンションではないことが多いんですよ。
間違いだったなっていうところは直したりしますけど、手を入れすぎてしまうと、作品のバランスが違うものになってしまうというか。

 


手塚先生は、本が出るたび直してたっていうエピソードがありますよね。気持ちは同じなんですが、実際やっちゃうと泥沼だと思うんで(笑)。
でも、この辺で置いとく、筆の置きどころっていうのはやはり大事なので、そこを冷静な判断で見極められたらいいなって思います。

 

 

 

 


【大森】

最近は締め切りに対する体内時計みたいなのがあって、半年なら半年、1ヶ月なら1ヶ月で、それに間に合わせるようにコントロールしています。

 


例えば動物なんかの作品では無造作に彫っているように見えて、これ以上手を入れるとせっかく生き生きしていたノミ跡が壊れちゃうなとか、嘘くさくなるなとか、そういう時はもうやめますね。

 


そこから僕の木彫は大体、漆で仕上げるんですね。その作業に入ると、漆っていうのは乾燥するのに一定の時間が必要で、一日に塗れる回数ってのが限られているので、そこからは一回目、二回目、三回目とマニュアル的に出来上がってくるんです。逆に言うと、その段階まで来ていれば、完成までそんなに悩むことはない。
最後は目を入れて完成なわけですけど、それもそんなに一筆入魂みたいな感じじゃなくて、最初に下地の漆を塗って、黒い漆を塗って、金を塗って、最後に黒目を描いてと、段階を追って淡々とやっているだけです。

 

 

 

 

 

【浅田】
淡々と?

 

 

 

 


【大森】
最初の頃は何度も描き直したりしましたけど、最近は大体一回で。

 

 

 

 

 

【浅田】
一筆入魂、うおー! みたいな感じはない?

 

 

 

 


【大森】
ないですね。

 

 

 

 


【浅田】
「ここに全てをこめるんだ!」(笑)

 

 

 

 

 

【大森】
ないです(笑)

 

 

 

 

 

【浅田】
でも、作品の目って一点一点違うじゃないですか。

 

 

 

 


【大森】
違いますね。

 

 

 

 

 

【浅田】
なかなか決まらないってことはないですか?

 

 

 

 

 

【大森】
あのー、また喋らないほうがいいって言われるかもしれないですけど(笑)

例えば、ファミレスって4人いたら4人分の温かい料理が同時に出てくるわけですけど、ハンバーグならハンバーグ、パスタならパスタ、同じ工程を一度にまとめてやったほうが効率がいい。
うちも個展の時やいくつかの展覧会を準備しているときには、複数の作品が一気に出来上がってくるわけです。
だから目を描くときも、一列に並べてこうやって……(笑)

 

 

 

 

 

【客席】
(笑)

 

 

 

 

 

【浅田】
作業だ……(笑)

 

 

 

 

 

【大森】
お医者さんが毎日涙を流していられないように、淡々とやるほうが、冷静にいつもの自分の力を出しやすいかもしれない。

 

 

 

 

 

【司会】
ただ、それは作品個々のイメージが明確だからでしょうし、もちろん技術があってこそだと思うんですが。

 

 

 

 

 

【大森】
もちろんそうなんですけど。
さっきの神通力の話で、ある日、突然それができなくなるんじゃないかと思うと……怖いなあ(笑)

 

 

 

 

続く。

 

 

 

 

 

目次

 

 第1回 黒い壁の中へようこそ(5/17 UP)

 第2回 義眼神父と火の頭蓋(5/22 UP)

 第3回 コラボレーションはトレードマークで(5/26 UP)

 第4回 アシスタント制と工房制(6/4 UP)

 第5回 やりたくない仕事はありますか?(6/6 UP)

 第6回 うみんちゅ君(6/7 UP)

 第7回 まんが道とはぐれ刑事純情派(6/10 UP)

 第8回 上村一夫さん(6/20 UP)

 第9回 浅田さんと大森さんに訊いてみたいこと(6/20 UP)

第10回 少し先の未来(6/20 UP)

 

全10回を公開しました。

 

 

 

 

 

 

浅田弘幸×大森暁生×Cafe Swordfish

スペシャルコラボアイテムのご注文はこちら

 

延長後のオーダー締切は

6月25日(日)夜10時まで

とさせていただきます。

よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅田弘幸 / HIROYUKI ASADA
漫画家。1968年神奈川県横浜市生まれ、鎌倉市在住。1986年に集英社月刊少年ジャンプでデビュー。
代表作に「眠兎」「蓮華」「I’ll」「テガミバチ」。アニメのキャラクター原案や、イラストレーターとしても活動中。
筋肉少女帯のCDジャケットや宮沢賢治作品、中原中也詩集の表紙など手掛けている。

https://twitter.com/asadercover

 

 

 

                                   Photo by Nojyo

 

 

大森暁生 / AKIO OHMORI

東京都出身 愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。
彫刻家 籔内佐斗司氏のアシスタントを経て独立。氏

国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館等での個展や展示に加え、
多くのファッションブランドとのコラボレーションなど幅広く作品を発表。
フォトエッセイ+作品集「PLEASE DO DISTURB」(芸術新聞社)、
大森暁生作品集「月痕 つきあと」(マリア書房)を刊行。

akioohmori.com

 

 

 

      

                                ©️HIROYUKI ASADA, Cafe Swordfish

 

 

カフェソードフィッシュ / Cafe Swordfish
とある街の5街建てビルの屋上にあるという架空のカフェ、ソードフィッシュ。
その物語をモチーフに、様々なジャンルのクリエイターが創作活動を行う、コンテンツサイト&オンラインストア。

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| 対談 浅田弘幸×大森暁生 | 13:54 | - | - | pookmark |
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